期待以上に人を動かす伝え方
●伝わるだけじゃ意味がない!
相手に話が伝わったからと言って、ビジネス現場では実際に
相手が動いてくれなければ意味がありません。
値引き交渉のシーンでは、
「値引きをお願いしたい」と伝わるだけでは成果とはなりません。
実際に相手に値引きをしてもらって初めて、成果となるのです。
本書は「伝える」「伝わる」からさらに踏み込み、
「伝わった結果、相手が“期待以上"に動いてくれる」をゴールとします。
値引き交渉であれば、3%の値引きを期待していたところ、
相手から5%の値引きを提案してくれるところを目指すのです。
いつの間にか周りがどんどん動いて仕事の成果が上がっていく、
伝え方をご紹介します。
章立て
CHAPTER 1 “伝える"のゴールは「相手を動かす」こと
1 「言ったつもり」は言っていないのと同じ
2 何よりも「言葉」が大切
3 「発信」レベルは5段階に分かれる
C H A P T E R 1 まとめ
C O L U M N 「え〜」「あ〜」は出ちゃってもO K !
CHAPTER 2 人に動いてもらえない伝え方
1 「伝えているつもり」の原因とは?
2 不意打ちで言いたいことを話す
3 1文が長い
4 思いつくまま話す
5 ダラダラと話す
6 淡々と同じ調子で話し続ける
7 小難しい言葉を使う
C H A P T E R 2 まとめ
C O L U M N 笑顔はつくらなくていい!
CHAPTER 3 人が動き出す伝え方
1 人が動き出す3つのコツ
2 動きの1文を最初に発信する
3 期限を入れる
4 ものさしは同じ寸法で、数字で語る
5 仲間に引き込む
6 交渉を前提にしない
7 言いきりで納得度を上げる
8 同じ言葉は何度も使わない
9 短く話す
10 相手軸で話す
11 説得するのではなく納得してもらう
C H A P T E R 3 まとめ
C O L U M N 抑揚をつけると芝居臭い
CHAPTER 4 人が“期待以上"に動き出す伝え方
1 相手の気持ちをプラスにすると、期待以上になる
2 自分の気持ちは動かさなくてO K
3 他人の気持ちはちょっとしたコツで動かせる
4 行動をみてあげる
5 思考をみてあげる
6 感情をみてあげる
7 マイナス言葉を言わせない
8 「質問」で「ほめられた」と錯覚させる
9 「自慢話」をさせる
10 第三者の噂話を教えてあげる
C H A P T E R 4 まとめ
C O L U M N ゆっくり話すとイライラの原因に
CHAPTER 5 こんなときどうする? 人を動かしたいシーン別伝え方
1 忙しい上司に相談したい
2 年上の部下にお願いごとをしたい
3 無断欠勤を繰り返すアルバイトに注意したい
4 長話を打ち切りたい その1
5 長話を打ち切りたい その2
6 代替案はないが、反対の意思表示をしたい
7 相手に反対したうえで、自分の意見を通したい
8 自分の意見を否定されたときにうまく反論したい
9 書類の不備をすぐに修正してほしい
10 締め切りを守らない人に、守ってもらいたい
11 部下にすぐに問題報告をしてほしい
12 何度も同じ質問をされたくない
13 仕事を丸投げしてくる人に、手伝ってもらいたい
14 部下への苦情を本人に伝えたい
15 興味のないイベントに何度も誘われないようにしたい
C O L U M N ウケ狙いは必要なし!
作者紹介
沖本るり子
「5分会議」®を活用し、人と組織を育てる専門家。1分トークコンサルタント。
株式会社CHEERFUL代表取締役。広島県生まれ。
江崎グリコ株式会社等を経て、管財商社に入社。
業務改善・業務改革のプロジェクトマネジメントを行い、30代前半で取締役になる。
リーダーとして組織をまとめながら経営に関わる中で、部下との行き違いや他部門との衝突などに頭を悩ませる。やがて会社は倒産。
「つぶれない会社づくりに必要なのは、円滑なコミュニケーションだ」と痛感し、
「聞き手が内容をつかみやすい話し方」「聞き手が行動に移しやすい伝え方」を研究。
その第一条件が「話を1分以内にまとめる」ことと気づく。
現在は「会議を活用した人財育成と組織改革」を柱に、
企業向けコンサルタントや研修講師を務めており、
台湾(労働部)主催の講演会でも登壇した。
「5分会議」®では、「立場上どんなにえらい人でも、意見はすべて1分以内にまとめる」ことを提唱。
TBS系報道番組「Nスタ」で“プレゼンの達人"と紹介されたほか、
「5分会議」®はRKB毎日放送「今日感テレビ」で紹介された。