メンバーを戦力化する心の公式

メンバーを戦力化する心の公式

リーダーのための質問型コミュニケーション

一人一人の心にコミットし、チームで成果をあげるリーダーになる方法

「心」を切り口にした、リーダー・経営者のためのマネジメント法。

やっているのに成果が出ない、やる気を口にするのに結果につながらない……
そんなメンバーを戦力化するために、リーダーがやるべきことがあります。
それは、心の領域へのアプローチです。

本心で納得していない行動では、成果に結びつかないのは当然です。
本書は、簡単な「心の公式」に当てはめた質問型コミュニケーションを提唱。
メンバー一人一人の「思い」にリンクする多くの状況別の質問法、質問の流れをわかりやすく解説しています。
実践的に現場で再現できるテキストとしても活用できます。

行動の指示やアドバイス、目標設定のフォローなどはするが、
心で思っていることには踏み込めない、
聞いてもその後の流れをどう行動に結び付けたらいいのか?
と悩めるリーダーに。
心と行動の矛盾を解消し、成果につながる行動へと変化させるノウハウがわかる本です。

章立て

はじめに

第一章 なぜ頑張っているのに、思うような成果をあげられないのか

いい返事はするのだけど、やらないのはなぜ?

結果が出ない時のマイナスな気持ちとは?

「心」と「頭」がずれていないか?

ケース 1 会社でのリーダー編 「何度同じことを言っても、まったく受けとっていない気がする部下」
ケース 2 中小企業の社長編「たくさん学ばせているのに、その場だけになってしまう社員」
ケース 3 コンサルタント・コーチ編「もっと出来るはずなのに、なぜか期待通りの活躍をしないお客様」
ケース 4 共通「少しずつは進んでいるのだけど、大きな変化につながらない……」

あなたの仕事は相手の本心、かくれマイナスに気付くこと

成長の過程で身に付いてしまった成功パターン

本心に気付いてもらい、心と頭の矛盾に気が付いてもらうこと

「心」に寄り添いながらサポートするのが当たり前の時代へ

第二章 「心の公式」に当てはめれば面白いように謎は解けていく

人がスムーズに結果を出す時の行動原則とは?

仕事に当てはめると見えてくる、必ずしもプロセス通りではない現実

思う通りの成果につなげるための不可欠なプロセス

マイナスの心に気付くための簡単な「 心の公式 」とは?

セールスマンの事例から見る心と頭の状態とは?

心にフタをして「前向き」「積極的」に突き進むと起こること

私のかくれマイナス「会社は自分をなぜ認めてくれないんだ」という不満

かくれマイナスに気付いて、本心で進むから成果が上がる!

これからの時代は心を無視出来ない時代に!

もし、あなた自身がかくれマイナスを抱えていたら?

心と頭の矛盾に気付くために、必ず意識してほしいこと

第三章 頑張るリーダーこそ陥りやすい「心」と「頭」の矛盾とは?~よくあるとり組みから見るケーススタディ~

あなたの感情スルー癖診断

学んだ通りポジティブになってみたが、なぜか続かない

プラス思考や引き寄せの法則の大きな勘違い

考えてもしょうがないからやるか! が最も危ない

物事すべてに感謝すれば、本当に良いことが起きるのか?

いつも人のために尽力する人が注意すべきこと

どうすればバランスがとれるのか?

自分の「~したい」より、相手の「~したい」を優先しすぎると起きること

「変えられるのは自分だけ」で陥ってしまうこと

「頑張っているのだけど、思うような成果をあげられない人」は、不感症!?

第四章 セルフコミュニケーションによる「かくれマイナス」の気付き方

1日30分のセルフコミュニケーションが最強の習慣セルフコミュニケーション力を高める「振り返りシート」「振り返りシート」の活用法

質問1 今日一日を振り返って印象に残ったことは?
質問2 1の「印象に残った事」について、感じたことは?
質問3 (プラス感情の時は)「プラスの気持ちになった理由は?」    (マイナス感情の時は)「そこから、何を学べた? 何に気付いた?」
質問4 ということは自分にとって何が大事ってこと?
質問5 では、それを今後にどのように生かしていく?
質問6 それをするとどうなる?
質問7 書いてみての感想は?

振り返りシートが効果的に書けない人は心と頭の区別がつかない人まずは日常の小さなところから感情を感じとるかくれマイナスの探し方

飲み込むのではなくアウトプットさまざまなアウトプット方法自分の本心のままに行動してうまくいくのか?自分の背中は自分では見ることが出来ない本心のままに行動したら得られるもの

第五章 相手も自然に動き出す!「質問型コミュニケーション」で人を育てる実践法

短期間で相手に心を開いてもらうための「質問型コミュニケーション」の全体像

① 「対話の流れ」のフロー
〈A「好意」を示す〉――好意を示すことが大事な理由
毎日の積み重ねで、この人に相談したいと思ってもらう
相手にどう映っているのかは、自分の姿を見ることでしかわからない
〈B 「質問」する〉――質問で解決策を引き出す
「振り返りシート」を生かした「質問」を使ってみよう
メンバーのプラス面を引き出す質問の仕方
〈C「承認」〉――承認することは質問と同等に大切
日頃からの意識付けで小さな預け入れを増やす
マズローの欲求5段階説に見る承認の大切さ
メンバーの気付いていない進歩を見付け承認する

② 「質問の流れ」の要点

話し合いの目的やテーマ、相談事の内容を確認する質問の流れ

● 質問1 「現状はどのような感じ?」(現状―感情)
● 質問2 「○○さんは、(この現状が)どんな風になったらいいと思う?     (どうしたい?)」(欲求・思い)
● 質問3 「では、それを解決する(実現する)ためには、どうしたらいいと思う?」
● 質問4 「何がネックになってるんだろう?」
● 質問5 「具体的には、どうしていこうか?」
● 質問6 気持ちを確認する「あらためてこれを解決したい?」「解決出来そう?」     「行動出来そう?」
● 質問7 「話してみての感想は?」

③ 「伝え方」の方法と心構え

必ず許可をとる「私から伝えたいことがあるんですがいいですか?」

Iアイメッセージ「私は○○と思うんだけど、あなたはどう思う?」

返答に対して理由を質問「どうしてそう思うの?」 

結論を質問「じゃあ、どうしようか?」

相手の本心に意識を向けてみよう

メンバーはあなたに心を開けているか?

あなたの価値観や正解を相手に押し付けていませんか?

変化は焦らずにじっくりと長期戦で考える 

第六章 「心の質問リーダーシップ」で、自分もチームも満足のいく成果をあげる!

あなたの体験の量と質がそのまま反映される

コーチングや1on1だけではうまくいかない

チームや組織において必要な目的・目標とは?

あなたにはあなたにしか出来ないことがある

一人一人に共感される未来を提示出来ていますか?

一人では決して叶えることは出来ない

自分と一人一人の個性を肯定的に見ていますか?

チームのビジョン達成に向け、一人一人の個性を生かしながら目指していく未来に向けて 1on1(コーチング)で整える

幸せを感じられない国、日本の現状

しあわせはいつも自分のこころがきめる

おわりに

プレゼント画像

無料プレゼント

「即実践︕チームメンバーのやる気がみなぎるミーティングで、そのまま使える質問実践シート」
をプレゼント!
このままプリントアウトして面談に臨むことで、話の目的や展開がぶれずに、かつより深いコミュニケーションをとっていただけます。

作者紹介
安井匠

一般社団法人 質問型コミュニケーション協会・代表理事、株式会社ダブル・ターミネーション代表取締役

休職を転機に人材育成や心理学などを学ぶ。

より深い自分自身との対話により、頑張っているのに成果が出ないのは、心と頭の矛盾によるものだと気付き、自身の人生が180度転換。

青木毅氏(※)の下でコーチング・質問型営業を学び、認定を受けコーチ・コンサルタントとして活動を開始。実績は15 年間で延べ15,000 時間にのぼる。

2015年から、青木氏より質問型コミュニケーション協会設立の命を受けトレーナー養成講座や、企業におけるリーダー育成のための研修を行い、2019年代表理事を引き継ぐ。

現在は、主にリーダー向けに「質問型コミュニケーション・リーダーシップ」の指導・研修・コンサルティングを全国で行っている。
研修実績 : 法務省検察事務官高等科職員研修、大阪府職員研修等自治体研修多数。株式会社古田土経営、神谷コーポレーション湘南株式会社、外資系保険会社等企業研修多数。

(※)自らの実践を通し、営業の「つらい」が「楽しい」に変わる『質問型営業®』の開発者。