その息切れはCOPDです

その息切れはCOPDです

危ない「肺の隠れ慢性疾患」を治す!

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、炎症などで気道が狭くなったり、酸素を取り込む袋状のもの(肺胞)が壊れたりなどで、肺の機能が低下し空気を十分に吐き出せなくなる結果、正常な呼吸が困難になる病気。これを放置して症状が徐々に進行すると、身体を動かしにくくなり、運動機能が衰え、肺だけでなく全身的な病気を合併することも多く、大変危険なものである。

日本人の男性の死因の第8位、WHOの調査では2019年の世界の死因の第3位にランクイン。40歳以上の日本人の有病率は8.6%。つまり12~13人に1人は、このCOPDにかかっていると推測されている。

“息切れ""息苦しさ"が代表的な自覚症状として挙げられるこのCOPDだが、単なる運動不足によるものか、それとも病的なものかは、判別がしづらく、それゆえ「隠れCOPD」が日本には推定530万人以上いるといわれている。その自覚症状のあいまいさは、「肺」という臓器の特殊性にも起因している。

新型コロナウイルス感染症で「肺」「肺炎」に注目が集まる今、「COPD」を防ぐ方法や判別方法を伝えつつ、「肺」がいかに健気で重要な臓器であるかに言及する!

章立て

1章 あなたも隠れCOPDかも?

2章 「肺」という名のアンサング・ヒーロー

3章 長生きするために微生物から肺を守る

4章 ぜん息はコントロールするもの

5章 COPDと肺がんの関係

6章 呼吸が元気なら肺も心臓も働ける

7章 肺の元気度をチェックしよう

8章 肺の免疫力を上げる7つのヒント

プレゼント画像

無料プレゼント

拙著「その息切れはCOPDです」に興味を持って頂きありがとうございます。
おきのメディカルクリニックという内科系クリニックの院長をしている石本と申します。

医療関係者以外の人にも最新の正しい医学知識を紹介したいという思いから、当院ホームページ内にある院長ブログの記事を毎週更新しています。「最新の英語医学論文を一般向けに分かりやすく解説する」というコンセプトでブログを書き始めて約2年が経ち、アクセス数も増えてきました(2021年4月時点)。

今回、ヨミトクに拙書を掲載するにあたり、無料プレゼントを企画しました。院長ブログの中からページビュー数の多い人気記事を選んで、加筆修正し、A4で19ページ・約1万3千字の原稿を用意しました。

作者紹介
石本修

1969年、兵庫県に生まれる。医学博士。日本呼吸器学会認定の呼吸器専門医および指導医。日本内科学会認定の総合内科専門医。「おきのメディカルクリニック」院長。1995年、東北大学医学部卒業。2002年、東北大学大学院医学系研究科医科学専攻博士課程修了 。卒後一年目で、医師として最初に看取った呼吸器内科の患者さんに、 十分な治療を提供出来なかったという思いから、呼吸器の診療と研究に従事することに。その後 20 年以上、呼吸器内科医として急性期病院に勤務、数千人の呼吸器患者の診療に当たり、肺CTを1万回以上読影してきた。2016年、仙台に「おきのメディカルクリニック」を開院。内科外来診療の傍ら、ブログで最新英語論文を一般向けに紹介している。