小学生のための歯のはなし

小学生のための歯のはなし

保健室の先生

 令和元年度の学校保健統計によりますと、全体的にむし歯と判定された子供の数は、減少傾向にあります。しかし、その反面「みがき残しが多くて歯肉炎になる子」「ネグレクト、育児放棄によりむし歯が多い子」が増えているのも事実です。
 小学生は、乳歯が永久歯に生え変わる時期なので、歯の高さがデコボコして磨きにくく、むし歯になりやすい状態です。また、低学年のうちは自分の口の中の様子をしっかり把握できない為に、磨いたつもりで実際には、みがき残しがある場合が多いものです。
 本書は、小学生の保護者向けに、小学校の保健室に30年勤務してきた著者が、学校で保健指導を進める中で、子どもの気持ちに寄り添う歯磨き習慣を確立するには何が大切なのかに気付いて、是非これを世の親子にお勧めしたいと執筆された一冊です。学年別の歯の様子や、最近の子供に多く見られる歯と口のトラブル対処法、健康な歯の為の生活習慣、そして小学生にやってほしい歯磨きのテクニックなどについて、保護者向けに温かみのある文章で書かれています。

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章立て

第1章 小学生の歯のリアル

第2章 いまどきの子どもの歯 

第3章 歯の仕組みとメカニズム 

第4章 子どものための歯磨きテクニック

第5章 健康な歯のための生活習慣 

第6章 子どもが歯磨きを好きになるために 

第7章 歯のトラブル対処法

作者紹介
渡邊真亀子

 公立小学校の養護教諭歴30年。健康教育の専門家、カウンセラー資格有、上級救命講習修了、
特別支援教育コーディネーター、児童学修士。私立保育園の評議員。
 平成28年東京都学校歯科医師会より「歯科保健功労者表彰」を受賞。
 初任の時から一貫して「むし歯を減らして健康教育」を推進し、これまでの勤務校3校にて「全日本学校歯科保健優良校・文部科学大臣賞」を受賞に導く。
 平成28年日本学校歯科保健・教育研究会より共著で「歯と口の保健教育」CD教材付き(東山書房社を出版し、現在3刷目、続編が出版予定。2冊目の実用書の商業出版が総合法令出版社から令和3年春に予定されている。